2015/11/16 12:05
作品集「月と太陽の旅」のご紹介文を更新いたしました。
カレンダー発売に合わせ、急ぎ立ち上げたサイトなので、一部の書籍紹介のページが未完成なままとなっていますが、少しずつ更新して参ります。
今回更新した「月と太陽の旅」は1994年に刊行された作品集です。
紹介ページはこちら→「月と太陽の旅」
作品と作品にちなんだ詩が見開きで鑑賞できるスタイルは、他の森先生の作品集でも共通している特徴ですが、
本書の巻末には、「私のファブリック・ピクチャー」と題した、作品制作の発想のヒントについて触れた短いエッセイが掲載されています。
改めて読み直しましたが、森先生のあふれでる創作意欲の源はこうであったのか、と深く感銘を受けました。
森先生は「やりたいことをやっていただけよ」といつもおっしゃっておいででしたが、凡人にはその境地がわからず、いろいろお尋ねしたり、悩みを吐露してみたり・・・。
あーでもない、こーでもないとしゃべる私に、先生はニッコリと微笑んで一言。
「考えすぎよ」
エッセイの中に「日本人の技術は抜群であるが、勇気があまりない。失敗はマイナスではなく、プラスであると思える人になれたら、作品に生命が入ってくると思う」という一文があり、まさに一歩を踏み出せない自分はこれだと思いました。
「私のファブリック・ピクチャー」というエッセイ、短い文章ですが、芸術論としても珠玉の名文だと思いました。
また、折りをみてこのブログ内でもご紹介できたらと思っています。
